ときどりの鳴く喫茶店 ・・談
珈琲の香は脳を刺激するらしい。
珈琲に砂糖は、普段は入れないが、寝起きの眠い時と疲れを感じている時だけ少し入れる。
場所は、里山にあるのが相応しい。客は従って、ほとんど来ない。たまに来る珍客は、小鳥たち・・・
たまに聞こえる時鳥の鳴き声は、囀るようで耳打ちにも聞こえる。
”時”を旅していても、つい現実に引き戻してしまうような鳴き声だ。
ところで、この小鳥は複数の名前を持っているようだ。
・・・杜鵑、時鳥、子規、不如帰、杜宇、蜀魂、田鵑など・・・
古来から、有名人ならぬ、有名鳥のようで、日本や中国の様々な文章に登場しているようだ。
意外と知られていないのが、杜鵑と書いて、花の名前でもあること・・・
やまほととぎす
○目には青葉 山ほととぎす 初鰹 ・・山口素堂
既に6月なので、5月の季節として有名この句は、相応しくないのかも知れないが、
原文では、”目に青葉”ではなく、”目には青葉”となっています。
ついでなので、次の"山ほととぎす”ですが、そのままの意味では、ゆり科の花になります。
大概の解釈では”山にいるほととぎす(=鳥)”としているようですが、果たしてどちらなのでしょうか。
・・・俳句の大家に聞いてみたい気がしています。