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神明寺 ここにも修験者の跡が ・・・秩父巡礼

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神明寺 札所十八番

神明寺・・・ごうどじ、と読むのが正しいそうだ。だが、さすがにこれを読むのは難しい。

向拝の彫刻が素晴らしい観音堂が建っている。本尊の聖観音は、両手で蓮華を持つ立像で、室町時代の作。寺伝では、安阿弥の作とされている。聖観音は撮影失敗。

『新編武蔵風土記稿』に、「別当神門寺、青苔山不動寺長生院と号す、神門寺と称するは、寺号と云にはあらねど、神門にありし寺ゆへに、爾が唱来れり、本山修験、同郷の内今宮坊配下なり」

どうも、この文章から推測されるのは、まず今宮神社の末社の長生院を称して、神仏を習合し、かつ修験者の修行と宿坊を兼ねたらしい。その頃に、大きな二本の榊が枝を張り、やがて左右の榊の枝が結び合い、さながら、神門のごとくと参詣者に話題になり、別称ともなり、、仏閣の認可される時に寺名になったという、・・・この様なことだろうか。

だが、江戸時代に仏閣ともども、名物の榊も焼失して、今はない。・・現在の建物は、後に再建された社稜であるそうだ・・・

現在の境内から東北にある台地は、九世紀末から十世紀初のころ、後に秩父神社の主祭神となる妙見大菩薩が、最初に祀られたところとされる。その台地から程近い神門観音の境内地あたりは、古いころから妙見宮の神領地とされたと考えられ、当初は神戸(カンベ)とされたが、神門は、その神戸の転のことばともとれる。

*神戸・は神領の所属の民と集落の土地の両方を意味する。神門寺の名前の読み方は、こんなことに由来しているのかも知れない。

 

          蓮華堂

本堂の左側に十二支守り本尊のお堂があります。蓮華堂と記された堂内には、お釈迦様を中心として佛像が祀られております。仏像の台座は、中央を除き蓮華の台座です。中央はお釈迦様でしょうが、台座は隠れて見えません。 

          不動明王

本堂の右手に、火災鎮護の不動尊のお堂があります。端正ですね。この不動様は火災鎮護のご利益があるそうです。秩父は何度も火災に遭い、故にか、ここの信仰は厚いようです。

 

 

           

観音堂の裏には回廊があり、大日如来、千手菩薩、文殊菩薩、虚空蔵菩薩などが灯明を前に金色の姿を浮かび上がらせている。なぜか、こけし大の木彫りの仏像が、愛らしく思えたので、それの方を撮影しました・・・

 

          ヌヌ・・修験者の数珠?

 

室町期古札番;二十二番札所でした。

住所;秩父市下宮地町5−5

 

 

 

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