札所二十四番 法泉寺
116段の石段、あえぎあえぎ・・・登りつくと、木立を抜けて涼風が肌を撫でる。
本堂・・
白檀のことをですか?と聞いたら、住職の奥さん?が、そうですよ、植木屋さんが字を間違えたみたい、と言っていました。この大きさの白檀は、珍しいみたいです。
・・黒文字の木。葉の黒い模様が文字に見えるとか・・自分には分からない
こちらも、葉を揉むと、葉液から強い香りを発する。
・・・・・ 白檀とか黒文字の木とか、香の木がなぜここなのか、この寺との関係は分からない・・・
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黒文字の香る礼所の夏涼し 裕
友人から送られた句を披露します。
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こぼれ話 「楊枝」・・・黒文字の木は、香り高い楊枝になる
クロモジは、暖地の里山に、普通に生えている。その楊枝はどこでも作られていたのだろう。
千葉県君津市久留里では、古く江戸時代から、このクロモジの楊枝を特産品としていた。久留里藩の藩士が貧しさをしのぐため、内職として楊枝を作っていたらしい。それは久留里城の異名である雨城の名を使った、「雨城(うじょう)楊枝」の名になった。樹皮の部分に、香りの成分が含まれるため、皮つきで楊枝は作られる。細工加工された楊枝で、和菓子などに添えられているのは、誰でも見たことがあるのではないだろうか。
場所;秩父市別所1586